ミュロウ

 人類共通の夢世界「R−ドリーム」世界に存在する勇者…黄金の肌の少女。弓矢の使い手。
 同じくR−ドリーム界で勇者として知られるリュオンと微妙に名が似ていた為、同一人物ともされていたが別人だった。リュオン、ミュロウ共に自分の過去…正体を知らず、そして強大な力を持っていたが故の誤解である。もっとも、ミュロウの場合、作中でその原因は語られていないが、初登場した時点で自分の名前、性別すらも把握していない状態で、勇者として知られていたミュロウと同一人物なのかは定かではない。ただ単に黄金の肌の少女だったので「ミュロウ」と勘違いされていただけという可能性もあるので。

おっさんボク ミュロウって名なのか?
それでいいや ミュロウ…ね

 主人公「ホクト」に一目惚れし、つきまとうもホクト君はリュオン一筋みたいな…あー、ちなみにリュオンは男の子ね。

好きなんだホクト 好きなんだよ ホクト ホクト ボクを愛してよ

 そんな微妙な3人でしばらく旅を続け…そしてミュロウは植物の餌となり消滅する。R−ドリーム世界での死は現実世界での死を意味する。しかし、ミュロウの本体となる現実世界でのミュロウ(もちろんミュロウという名前ではありませんが)は生きていた。
 実は、この自分の事を把握出来ていない少女………現実世界では男です(どーでもいー事でしょうが、名前はルパート)。R−ドリームに存在するのは内なる精神なので現実世界での性別は関係無く、また精神的な性とも関係が無い。つまり、現実世界でのミュロウは体も心も男なのである。…夢の記憶が無いので本人わかってませんでしたが。いや、わかってたら…R−ドリーム世界でも現実の自分を保てているなら女の子になるわけが無いんで当然ですが。ミュロウの外観というか髪型はルパートの潜在意識にあった「とある女性」の印象かららしーです。
 さて、ミュロウはどうなってしまったのか?…そこまで書いてしまのは無粋なので、敢えて書きません。
 少しばかり難解な面のあるダークグリーンという作品で、1人…「重さ」を持たず、読者の視点で普通に疑問を持ってくれたり、単純な喜怒哀楽を示してくれます。…やたらとやかましいというか、うるさすぎっていうか……ん、すっごい元気な女の子です。現実世界では自分が男であるという事に気付いても気にせず(とうかその事実を認めず…「ボクはルパじゃないっ」)ホクトにつきまとったのは立派の一言。

「…ホクト ありがとホクト… ホクト… ボク…幸せに…死ね…る」
「ここどこ?ボクもう死んじゃってんの?じゃ ここ天国かな?天国のくせに悪魔がいたぞ じゃ…地獄? ボクが地獄にくるわけないじゃないか!」