イフェイオン ユニフロルム

声優:茶乃

個人データ
名前IPHEION UNIFLORUM

フリティ…君の笑顔は太陽よりもまぶしいよ

 朝が来なくなるという異常事態になり1週間。その中に現れた謎の「美少年キス魔」…その正体こそ、イフェイオン=ユニフロルム……吸血鬼である。

 女性を襲い精を吸い取り、その精は………。

 がぁ〜でぃあんHearts第2期OVAに登場する原作にはいないオリジナル敵キャラです。
 その見た目、シリアスすぎるキャラ。やりすぎとも思える残酷描写(身体を切り裂いて血がしたたるわ、腕が切り落とされるわ…)で、その存在はまさにオーパーツ。場違いすぎというか、原作ファン…こんなキャラが出てきてもOKなのか、というか(原作コミック初期敵キャラである)秘密結社バーンの方々など

「おかしいのじゃ わざわざアニメオリジナルの敵を出さぬでも私達が出ればすむ事だろ」

 と、不満全開だ!…そういうネタを描いてしまう原作者&アニメスタッフも罪深い事を…。

 イフェイの目的は愛する少女フリティラリア=メレアグリスの蘇生。
 貴族のペットとして辛い生活を送ってきた2人。絶望が支配する世界でお互いの存在だけが、お互いの笑顔が希望であり生きる目的だった日々。
 イフェイの物語は第2期OVAシリーズ全4話中、2話と4話のみという変則的な構成であり、2話で30分という作りである為、設定は深そうなのに、ほとんど描かれておらず、「(ちょっとした説明はあるんですが)何で地球にいるのか」「何でフリティは死んだのか」「つうかイフェイって吸血鬼なわけ?」とか疑問だらけなんですが、とーにーかーくー、イフェイの目的はフリティ復活のみ!

愛している……フリティラリア……
僕達は死ぬ時も生きる時も一緒だ
君の笑顔を取り戻すためなら僕はどんなことでもする
たとえ全宇宙を敵に回そうとも必ず君を……

 基本、悪人ではありません。悪人では無いんですが、本人言う通り、フリティの為なら何でもする。がぁ〜つレギュラーメンバーは強いです。戦闘力高いです。しかし、それをものともせず、たった1人で全滅させちゃいます、この人。そして、フリティ蘇生の栄養に…。
 それでも、イフェイを嫌う視聴者、原作ファンはあまりいないかと思われます。イフェイの…彼女は純粋です。一途です。自分の行動に疑いを持っていません。一般的に悪だと思われる事をしている自覚はあっても、それの何が間違っているのかという自信をもってます。
 第2期OVAのテーマは「愛」です。主人公「和也」への愛。その思いに悩むヒロインどもと、愛する者の為になら何でもするイフェイとの対比。…まあ、こんなの、がぁ〜つじゃないとは思いますが。

愛する者と、一緒にいたいと思う事は罪なのか!?
愛する者と、この時を過ごしたい思う事が罪なのか!?
狂おしい程に、自分を突き動かすこの情熱の炎が……罪なのか!?

 その思い自体は罪じゃないけど、他人の命奪いかねないような事したり、吸血鬼化して奴隷にしたりするのは普通に考えるに罪だと思います。
 どんなに同情出来る事情があろうと悪は悪。ハルシフォム評議長や碇ゲンドウ等…愛する者の為になら悪魔にでもみたいな事をした輩が最終的にどうなったかは知っての通り。イフェイも2話を見た時点で不幸な結末は見えていました。
 そして、実際にイフェイがどうなったのか。まあ、それはOVAを見ていただければわかる事なので。
 ちなみに、イフェイオン…フリティラリア共に「百合」の名前です。イフェイの場合、フリティだけが特別だったのではなく…こんな危険な台詞も。

この星には愛らしい少女が多すぎる
だが、ごめんよ。我が心はフリティラリアのモノ
君に捧げるわけにはいかない

 あ、愛らしい少女?…あの、捧げて欲しいなんて誰も言ってませんが?その辺り、イフェイさんはどのようにお考えなのでしょうか?
 ついでに言わせていただくと、貴方がその言葉を投げかけた少女は……地球人じゃないんですが。まあ、「この星には」と言ってるだけで、別に「地球人は」と言ってるわけではないんですが、何か勘違いしてるっていうか…。
 更にはこの人、こんな事まで言っちゃってます。

男の精気を吸う趣味は無い

 吸血鬼は確かに女性を襲う輩が多いです。が、フリティの為なら何でもするって言っておいて、選り好みするなーーーーーーーー。自分の趣味で犠牲者選ばないよーに。
 シリアスな割に名前からして「ユリ」だったり、それでいて使う技が「バラ」を使うものだったり。しかも、アフロディーテに瞬を混ぜたかのような見た目と効果。終盤は何か聖衣纏ってるし…。
 一応、使った技の名前を

 この結界に足を踏み入れれば…って、バラで結界ですか?ネビュラローズですか…そーですか。いや、いーですけど、どーいう技使っても。

出展
OVA :がぁ〜でぃあんHeartsぱわーあっぷ! 1〜4話
 (C)2005 天津冴・角川書店/ソフトガレージ