水の妖精(三女)

 かつて英雄と呼ばれた男「ガイア」の裏切り。そして、その現場となった洞窟、通称「裏切りの洞窟」。
 その「裏切りの洞窟」に住まう水の妖精三姉妹の三女。
 長女は「湖の妖精」、次女は「せせらぎの妖精」、そして三女は……何の妖精だったんだろーか、一体?…水たまりの妖精辺りが妥当だと思われるが。

 英雄と呼ばれた男「ガイア」により牢獄に幽閉され8年の月日が流れ、「ガイア」の息子「エイジ」が洞窟に乗り込む。で、この時に姉と一緒に救出され、以降「エイジ」達と共に冒険を続ける事となる。
 具体的に何の妖精だかはよくわからないが、水の妖精たるこの娘は特殊能力を持つ。その能力を彼女自身の言葉で説明しよう。

んー……実はボク、《プロテクション》みたいな技を使えるよ。
誰かがダメージを受けたら、それを1D6点減じるの。ただし使えるのは三回だけだよ

 1D6とかゲーム世界の用語を平気で吐きやがる困った妖精ですが、気にしないで頂きたい。
 能力が全然「水」と関係無ぇぇぇぇぇぇ!だとかも無しだ!…薄い水の幕を張るんだよ、きっと!…炎耐性が無いのは謎といえるが、薄い水の幕程度で炎を防げるわけがないのだ!!
 ちなみにこの能力、魔法《プロテクション》と違い、対象の拡大、効果の拡大が可能という事で、この娘…《プロテクション》の使い手「シグ」に対してこんなセリフも。

あ、そーゆー意味ではシグよりもボクのほうが優秀だね♪

 イ、イヤな妖精さんだ。しかぁぁし、驚愕の事実!この能力「一日に三回」ではなく「一生に三回」……つ、使えねぇ…ぜんぜん……ぜんぜん、優秀じゃ無ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。
 えー、当事者にとっては貴重な貴重なこの特殊能力もPCにとっては所詮「便利アイテム」。1回の戦闘で使い果たされてしまいました。

ああああっ、人生最後の《プロテクション》!!

 特殊能力の無い水の妖精さんは一体何の役に立つのか。…まぁ、色々と使い道はある…が、大丈夫!ボク娘というだけで十分なまでに存在価値がある。一人称ボクの女の子を萌えと言わずして何を萌えと言うのか?基本的に役立たずで、ただ単に「バカな会話」をするだけで…時には「主人公が女の子に近付くと機嫌を悪くしてみたり」…そう、役立たずの妖精さんも萌えだ!だいじょーぶ、たとえ何の妖精かわからずとも、たとえ特殊能力が無くとも…萌え要員として必要不可欠なのは言うまでもない。キミは立派な主人公の仲間だ!!

 別に主人公に特別な感情を抱いておらず、主人公が何しようがやきもち焼くこともないという点と、特殊能力を失って以降…主人公達と一緒にいるはずなのに1回もセリフが無かったという問題もあるが、実に些細なものであり、敢えて「問題点」としてあげるべきものでもない事はここに明記しておく。

「で、でもボク、この能力は一生で三回しか撃てないんだよ!?」