ベム

個人データ
名前ベム
 とある星(本人達が言うにはニコロ星ですが、どうにもウソっぽいです)で作られた少女型ロボット。
 実は「爆弾」として作られ(正確に言うと爆弾本体ではなく爆弾の制御メカ。爆弾本体が近くにないと行動出来なくなる模様)「爆弾」として使われたくが無い為、逃げだし、地球に避難。
 何で「爆弾」に意志を持たせる必要があったのか?そこにかなりの謎がありますが気にしない事にして…。

じつはねぼくは爆弾なんですよ…
こんなかっこうしてるけどぼくは星のひとつやふたつこっぱみじんにくだくくらいの爆弾なんです

 追っ手の目を誤魔化す為に「男の子」として振る舞っていたのですが、変装しているわけでなし「巨大な冷蔵庫型爆弾」と常に一緒に行動しているので思いっ切りバレてました。
 ケーキ屋の店員になりすまし、何とか追っ手の目をくらましたものの、偶然知り合い友達になったアトムに裏切られ捕らえられてしまい…。
 裏切ってしまった事を悔いていたアトムの力で何とか救出されるものの…

もうきみを信用するもんかっ きみはうそつきのひきょう者だ きみなんか大っきらいだっ

 と、結構当たり前の反応だとは思います、えぇ。アトムの事が好きだったからこそ許せなかった。
 一方、ベムを奪われた異星人は報復として地球に星をぶつけて破壊をしようとする。それを救えるのは星1つ破壊するほどの破壊力を持ったベムだけ。アトムは地球を救う為に何としてもベムの力が必要…でも、ベムはアトムに裏切られた事で自暴自棄になって

いい気味だ 地球なんかこなごなになってしまえ…アッハッハッハ…

 力ずくでベムの持つ爆弾を奪おうとするアトム。…割と非道。ベムを気遣うフリをしつつベムの命綱を奪おうとするアトム!!
 …ベムはアトムを撃墜する。ただ1人の友達であったはずのアトム。好きだったからこそショックだった。アトムをギリギリのところで救い、その後は「娘を失い気がヘンになっていたおばあさん」の心の救いになる為に「おばあさんの娘」になりすまし、そして…元の優しい心を取り戻し、地球を救う為に飛び立ち…そして自爆。

せめて地球に最後の日がくるまであたしはおばあさんの子でいたかったわ
でも………あたしいくわ ええ、爆弾ですもの

 あまりにも悲しい最後。ちなみにアニメ版では男の子だったようです。「男のフリをする女の子」という設定がリボンの騎士のサファイアとかぶるという事での設定変更だったのでしょうか?

「アトムさようなら あたししあわせだったわ こんな美しい地球にしばらくのあいだでもくらすことができて……」

出展
コミック:鉄腕アトム 地球最後の日
  著者:手塚 治虫